スタジオ・ポーキュパイン

世界の人々を全員 自然好きにしてしまうのだ!

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どうぶつの赤ちゃん 表紙
くらべて よもう どうぶつの赤ちゃん

どうぶつの赤ちゃんを取りあげた本は、きっとたくさんあって、野生での本来のくらしを紹介している、とてもいい絵本も数多くあります。図書館向けの写真絵本で、というお話をいただいたとき、わたしたちも、やっぱり野生での本来のくらしを紹介する絵本を思い描いていました。

でも、読むのは小さな子どもたちなので、本を読んで、動物を好きになって、実際のすがたを見てみたい! と思っても、野生の動物を見にいくことはむずかしいでしょう。それならば、身近な動物園や水族館で生まれた赤ちゃんたちのストーリーを紹介しつつ、野生でのくらしも載せたらどうだろう、そう思いついてから、この本の制作が動きだしました。

どうぶつの赤ちゃん 2巻8ページ

本当なら、各地の動物園・水族館に取材に行くことができたらよかったのですが、それはあきらめて、動物園・水族館に連絡をとり、協力をお願いして、飼育員さんが撮影された貴重なお写真をお借りして、構成していくことにしました。ふだんからそばにいて、不自由ないか愛情をもって接してくれる飼育員さんが撮影されていることもあって、動物たちの表情もとても柔らかい印象です。動物たちの世話でお忙しい中、お願いした写真を探して、エピソードもお教えくださって、本当にありがたかったです。最近では、動物園・水族館のSNSも充実していて、リアルタイムの情報もさかのぼってさがすことができたのは、なによりでした。

どうぶつの赤ちゃん 1巻42ページ

最初に心に決めたことは、赤ちゃんたちに名前がついていたら、その名前を本に載せよう、ということでした。赤ちゃんたちにも、それぞれ個性があって、名前を知れば、もっと好きになることができるし、大きくなってからもずっと追いつづけることができます。繁殖のため、いずれ、ちがう動物園・水族館に移っていく赤ちゃんたちのその後にも、興味をもってもらえたら、と思ったのです。この本に載っている赤ちゃんたちにも、おとなになって、もう別の動物園でくらしているものもいます。そんなところからも、動物を好きになる子どもたちがふえてくれたらな、と思っています。

監修をしてくださった、成島悦雄先生も「動物をすきになるには、まず、動物をよく知ることです」と寄稿してくださいました。この本が、動物好きになるきっかけになればと思います。

やまあらしちゃんBOOK DATA

くらべて よもう どうぶつの赤ちゃん

1 もりのどうぶつアジアゾウ コアラ オランウータンなど

2 そうげん・やまのどうぶつマヌルネコ キリン パンダなど

3 みずべ・うみのどうぶつビーバー ホッキョクグマ アザラシなど

あかね書房2020年3月48ページ

監修成島悦雄

かんちくたかこ

イラストごとうまきこ

デザイン松本嘉子(ゼフ・デザイン)

構成・編集川嶋隆義・寒竹孝子(スタジオ・ポーキュパイン)

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